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やっぱ帰納的アプローチの方がおもしろい 「世界の経営学者はいま何を考えているのか」入山章栄 栄治出版

そういえばわたくし、経営学士です。

ということで話題になっていたときから気になっていたこの本を手に取りました。

はじめて拝見する出版社さんですね。ちょっと調べたら社長さんの経歴といい、おもしろい会社さんだ。イシューからはじめよとか、結構気になる本を出されているところなのね。

PART1と3が面白かったかな。

経営学には
経済学ディシプリン、認知心理学ディシプリン、社会学ディシプリンの3つの流派に分かれてるよ、という紹介があり、それを自分の学校のこの学科はこれかな、なんて当てはめてみるのは楽しかったです。

PART2に関してはそれぞれのコンテンツが淡々と述べられているのはアメリカチックというか、翻訳された本のようです。
最近読んだ本だと「スタンフォードの自分を変える教室」が近いかなあ。

PART3にも書いてあるけど
経営学では「特殊だからこそ成功している企業」に皆さんの関心があることが多いはずです。

というのが大きいのかな。
読んでみてやっぱり、演繹的アプローチより、帰納的アプローチの方がおもしろいなあと感じてしまいました。
この本の特色として、理論の数式的のものや条件などをとっぱらって文字エッセンスとして広く伝える、というものがあるだけに、その分信憑性、判断をするための情報に欠ける面は否めません。

「海外、特にアメリカの動きはわかった。その上で自分が何を知っていくかを採択していくことができる」というためには有益な本でした。

発見があった個所は

「メンバー個人がある程度だけ手術経験を積むことは、むしろチームの手術時間を伸ばす結果となった。
ところが、それよりもさらに個人が経験を積んでで行くと、今度は執刀チームの手術時間は短くなる。」

トランザクティブ・メモリー
組織の各メンバーが各メンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくこと

リアル・オプションの発想にもとづいた事業計画・評価を行うことの重要性

エビデンス・ベースト・マネジメント

これ星野リゾートが導入しているものね。(星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則 中沢康彦

でした。

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