とにかく動くこと。自分でやってみること。 ゲームのルールを変えろ 高岡 浩三 ダイヤモンド社
以前ハーバード・ビジネス・レビューのマーケティング特集(なぜ、ご当地キティちゃんが何でもやらされているかのからくりがわかる 「Harvard Business Review」2014年10月号 ダイヤモンド社)を
読んだときにチェックしておいた本を読みました。
「ゲームのルールを変えろ」とは、自分が仕事を行う上で、
ルールを変えろ、という部分と、
高岡さん自体が、今までのネスレグローバルのルールの
例外的にネスレ日本のトップになる、
つまりネスレにゲームのルールを変えさせるような人だ
という2つの意味を持っているもの。
何をしてきた上で、数字的な成果に現れ、そしてトップへと
選ばれたのか。
山本五十六の「やってみせ」ではないですが、アイデアを出したら
まず動く。自分でやってみる。
下に人がつくとついつい自分がやらずに人に頼んでしまいがちな
ところですが、
「やって見せる」ことがリーダーであると説きます。
やって見せた企画として感動したのが
キットカットを受験生に渡す、という初の試みの企画を受け入れた
新宿京王プラザホテルと新宿ワシントンホテルの2ホテルに
寄せられた受験生からの声。
ホテルで頂いたチョコは、試験会場で食べました。ホテルのご厚意は、一生忘れることができません
また、ホテル側からも「緊張されている受験生のお客さまに、ひとときでも力を抜いて笑顔になっていただけるお手伝いができたと思います。とても感謝しております。」
と感謝の声が寄せられて、これが受験の時にはキットカット、の
大きなうねりを作り出していく。
受験生、ホテルマン、そして企業の三方よしなこの企画。
いい話だなと単純に思ってしまいました。
そして、自分がやってきたマギーブイヨン、キットカットの
受験キャンペーンなどの話をしながらも、
次世代リーダーは前任者がやってきたことにとらわれずに
仕事をすることが重要と繰り返し伝えます。
企業には、過去に大成功した人を否定し、
自分が信じるものを常に批判の目を持ちながら
ロジカルに考えられる人材が必要である。
また、ただ批評するだけでなく、思ったことを実行できる
人材こそがリーダーとしてふさわしい。
つまり、高岡さん自身も数々の成功体験がありながらも、
それに縛られずに新たなネスレの未来を創り出さないと
いけないわけです。
今後のネスレの動向が気になると同時に、
自分も
仮説→実行→検証→リサーチ
をして、アイデアを実行に移していきたいと思います。
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