馬込の豆腐屋の娘である妻とニアミスしているような気に「妻の超然」絲山秋子 新潮文庫
「一人グーグル」とか、第一球「一体、どういうことなの?」とか。しっくりくるなぁ。わたしに。
そして、TOTOの営業として全国を駆けずり回った経験から来る、土地土地の描写。
今回たまたま住んでいた街が出てくるものだから、そのイメージが瑞々しく脳裏に広がりました。
路地、坂道。西馬込はあかるく、馬込はどこか、ツートーンくらい、暗い。
日当たり以外にも、その土地、場所の明るさ、暗さがあると思っていて、ネットでは確認できないその道々の照度こそを、私は内見で確認しているような気がする。
そのことに気付かされてくれたのが、馬込と西馬込というふたつの街なのであった。
そんな私が、馬込の豆腐屋の娘である妻とニアミスしているような気にながら、読み進めていきました。
三作入っているけど、言葉遣いとかがやっぱり、女性主人公ものが好きだわと、後2作の男性主人公作品を読んで思いました。
はぁ、またイッツ・オンリー・トーク読もっと。
11月13日読了。