あまりにも知らない。 だからできることは知っていくことしかない。 「昭和史が面白い」半藤一利 文春文庫
もともとは、花柳街についての見識を深めていた時に、
赤線の終焉についてこの本に書かれている、というので読んだ本
だったのです。
そちらの情報もさることながら、非常に今の自分にとって刺激のある、
様々なテーマへ興味が広がっていく本でした。
先日読んだたけしさんの日本史の本
(近代史復習へのきっかけに 「たけしの20世紀日本史」ビートたけし
新潮文庫)
とつながったという感じがしました。
やはり、私は大戦について、あまりにも知らない。
だからできることは知っていくことしかない。
大戦から昭和天皇について、水泳、相撲といったスポーツ、歌舞伎、
将棋、文化に至るまでの
30近くのテーマに対して編著の半藤一利さんと、そのテーマにそった
2名との鼎談形式で進んでいきます。
会話であるということが、テーマの内容に対して読みさすさを
与えていると思いますが、会話でこれだけ充実した内容である
ということは、皆様相当な知識・教養を持った、
かつそれぞれ専門分野をお持ちの方たち。
知らない単語、四字熟語、慣用句といったものを
調べて行くだけでも、数十分かかりました。
読みたくなった本も多々あるのですが、
まずは一冊に収まらずに分冊となった日本史が楽しいを
読みたいと思います。
読みたくなった本はこちらです。
<読みたくなった本>
下天は夢か 津本陽
今まで文学賞メッタ斬り!の「ツモじい」という印象しかなかったので、
ちゃんと作品に向き合いたいと思います。
『山本五十六』
『米内光政』
『井上成美』
阿川弘之さんの海軍三部作。
特に米内光政さんのちょっとしたエピソードを読んだら
気になってしまって。
日本のいちばん長い日 半藤一利
昭和天皇独白録 寺崎 英成
昭和史の併読がおすすめとのこと。
最終戦争論 石原 莞爾
流れる星は生きている 藤原てい
翔べ!わが想いよ なかにし礼
禁色 三島由紀夫
殉教 三島由紀夫 (孔雀という短編のモデルが美輪明宏さん)
杉浦重剛
昭和天皇に学問を教えていたという方の本
まずは、これを読まないと。