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ひとつ、気になったのは、事故後の健くんのお兄さん、お姉さん。「御巣鷹山と生きる 日航機墜落事故遺族の25年」美谷島邦子 新潮社

日航機墜落事故の朝日新聞の報道側の本(いつまたこんな事件が起こるとも限らない、「日航ジャンボ機墜落 朝日新聞の24時」朝日新聞社会部編)を読み終わったら、遺族の方の本。

傍らに読み終わった日航ジャンボ機墜落があるものですから、乗客名簿をめくっていきます。

美谷島健(九つ)=小学三年生、東京都大田区。夏休みで大阪のおじさん宅へ遊びに行く途中。

ここではたと思い出す。何年か前、フジテレビだったかな?特番で再現VTRをしていた、甲子園に行こうと一人で飛行機に乗った子ではないかしら。

序章が終わり、第1章の最初のページで、その記憶の子が健くんだとわかった。

ひとりで30分ともいわれるあの揺れに耐え、そして墜落。

事故の後、何百人、いや1,000人を超す遺族。その中で日本の中で今までなかった「連絡会」、敢えて「遺族」という言葉を抜いた家族たちの集まりを作り、交流をしていくその核となったのがこの美谷島邦子さんだった。

おそらく多大な誹謗・中傷で心痛めることも多かっただろうに、それでも25年間、辞めずに続けた足跡は、この後の大きな事故のその後に、大きな影響を与えたし、遺族の方たちにも大きな支えとなったはずだ。

「よろこびが集まったよりも悲しみが集まった方が しあわせに近いような気がする
強いものが集まったよりも弱いものが集まった方が 真実に近いような気がする
しあわせが集まったよりもふしあわせが集まった方が愛に近いような気がする」

星野 富弘さんの詩集の引用が、深く心に響きました。

25年の歩みはそう簡単ではなく、その後企業の倒産が5社以上。(社長など会社の重要人物が多く乗っていたので)両親を失い、病気になって亡くなった人、自殺した人。10年後、阪神大震災で亡くなった遺族、家を失った遺族。

この本の出版から7年が経ち、遺族の高齢化も進んでいる。読者としては本を読み、ささやかながらブログで感想を発信することでこの事件を風化させない一助としたいです。

JALグループ 安全啓発センターに一度行きたいですね。予約制で結構先まで埋まっているので2か月スパンで計画を立てねば。

ひとつ、気になったのは、事故後の健くんのお兄さん、お姉さん。お姉さんにあたる方はその後結婚、出産をされたというエピソードがあるのだけれどもお兄さんについては触れられず。

弟を亡くす、という出来事から我が家が激動の渦の中心となっていく中、二人がどのように過ごしていったのかが心配になりました。

最新書籍

2015年が30年ということで関連書籍が増えているなぁ。

おすたかれくいえむ再びのおすたかれくいえむとはまた別の、新しい総集編なのかな。

宝塚ファンになって読みたい、読まねばと思っていた本。黒木瞳さん、真矢みきさん、涼風真世さんの同期の方もこの事故の犠牲に。黒木瞳さんは特に仲が良かったんですよね。

門田 隆将さんはなぜ君は絶望と闘えたのか裁判官は、あなたたち被害者に会う義務もないし、あなた方が裁判官に会う権利もない「なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日」門田隆将 新潮社)が読んだら止まらなかったので、ぜひ読みたい。

2月4日読了