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こんな警察の内部のことに振り回されるのは御免です。「この悲しみの意味を知ることができるなら」入江杏 春秋社

昨年末、世田谷事件の特集番組がいくつか放送されていましたよね。

それきっかけではなく、数年前から読みたい本リストには入っていた本。

被害者の奥様のお姉さまにあたる方の本です。入江杏さんというのは、息子さんがアナグラムから名付けたもの。NIINA REIの2人の子供のね。

びっくりしたのが、本当に姉妹仲の良いということ。姉妹で仲が良いので隣同士に住むくらいの仲の良さなわけですよ。

それだけに、通常の家族とは違った、より悲しみが深く、後悔もされているんだろうなぁと思います。二つの家をつなげずに、ドアを開けて入る作りにしたことでこの家族は助かった、とも言えるのですがね。

なんであんな周りに何もないところに住んでいたの?という疑問に関しては、それこそ去年知ったのですが息子の礼くんが発達障害だったのですよね。そして奇声が激しかったので、周りに家がない環境は好都合だったわけなんです。納得。そのあたりの子育てについて亡くなった奥さんが相当、苦労されて心身参っているエピソードも語られます。

しかし、小学校への入学も決まり、あの土地を離れるという手続きもしようという中での、事件。

入江さんの話で、当時あんなにニュースになっていたラグランシャツも、消去法で「旦那さんのものではないと思う」という入江さんやお母さんの聴取から犯人の持ちものという報道がされたということにびっくり。

もちろん、警察独自の調査の上で発表されたのかもしれませんがね。

警察は、この犯人を捕まえることができるのかな?

東電OLと、この事件は犯人が別の事件で捕まって自供して、以外のシチュエーションが浮かばないのです。

この本を読んで、もし自分が重大な犯罪に巻き込まれて聴取されそうになったら、警察の捜査組織をつまびらかにして、各チームそれぞれの担当者集めて合同で取り調べして頂きたいなと思いました。

入江さんがまとめた資料を

「これ、便利でいいね、ぼくだけにくれる?他の人に渡さないでね」と言う。

わけですよ。こんな警察の内部のことに振り回されるのは御免です。

時間も短くて済むし、捜査に対する情報を平等に渡したい。そして警察の方には出し抜くとかそういうのなしに捜査に専念して頂きたいですよ。

そんな精神状態じゃなくなるんだろうけど、心の準備だけはするヒロセなのでありました。