竜馬の議論術/日本の押印主義に通ずる点 竜馬がゆく 4
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走狗、とは竜馬はいわなかった。
相手を説得するばあい、はげしい言葉をつかってはならぬ、と竜馬はおもっている。
清河なら、そういう言葉を使う。
結局は恨まれるだけで物事が成就できない。
p113
交渉術、というか議論術、竜馬独特の議論の場における会話術、
自分の在り方について非常に参考になります。
今自分がそういった本を探しているのですが、
下手なビジネス新書より、この小説を読み進める方が
ためになりそう、と思っています。
「竜馬、これだ」
と勝はささやいた。
「これで日本は亡びるさ。墨国(アメリカ)の高官は、用があればさっさと一人で見にゆく。
幕府というのは諸事、この調子で事を運んでいるからさっぱり能率があがらない」
p406
今の日本で言うならば押印主義、その場で何も決めることが出来ない
サラリーマンと諸外国との違いではないでしょうか。
この頃の日本と今の日本は根本的に変わらない。
これが日本の本質なのでしょうか。
そうやって、日本は諸外国に比べてどんどん国力が劣って行くのか、
という危惧を感じました。
その他の巻の感想になります。
ようやく自分が読めるようになった 竜馬がゆく 1巻 文春文庫
SLAM DUNKか、OH!MYコンブか 竜馬がゆく 2巻 文春文庫
竜馬がおりょうと出会う 竜馬がゆく 3巻 文春文庫
日本がどうなっていくのか ページが止まらない 竜馬がゆく 5巻 文春文庫
「ひょんなこと」で人生は変わる。人間が変わる。 竜馬がゆく 6巻 文春文庫
クライマックスの準備 竜馬がゆく 7巻 文春文庫
ついに終了してしまった 竜馬がゆく 8巻 文春文庫