平賀源内の無念が、青沼の信念が、後世にて繋がった。「大奥」12巻 よしながふみ 白泉社
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遂に赤面疱瘡が、この日本を揺るがし、女性が将軍になったきっかけの病気に手立てが。
なんとも印象的だった、平賀源内の死と青沼の死罪から時を経て、意志を継いだ者たちの執念がようやく実を結びます。
それには治済のもと何もできなかった家斉の力添えがあってこそだったわけですが、まあ御台所が素敵なこと。
命を懸けてのやりとりがね。家斉を救うんだけど、そこでもう御台への愛が途絶えちゃうのがね、この男の器といいますか、おぼっちゃんの限界なんでしょうね。
そこからまめまめしく愛を育んでほしかった。
でも、そうなれないのが男性なのかなあ、とも思ったりしました。
高橋景保の、その最期の説明を見て、ああ、いたなあこの人!と歴史の教科書の記述を思い出したわけですが、こういう教科書では1行に表される人の人柄、人生を活き活きと伝えてくれるマンガであり、小説でありというのは本当に素敵な世界だな、と思わされます。
次巻13巻は2016年初夏発売予定。5月かな。
これはどうも、15巻では終わらない気がしてまいりました。もっと読みたいですしね。
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