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17ページで詰んだ。。。「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」山口真由 扶桑社

タイトルがとても良い本です。

「努力できることも才能」と言われることがあり、
ではこの努力というものはどうやってすれば良いのか。気になっておりました。

このタイトルを見ると、ああ、努力には方法論があるのね、と、そう思い手に取りたくなるでしょう。

この作者の方は、東大に入って、しかもその中でも成績がトップだったという方です。

その経歴を惹句にするとなると、当然勉学に対する努力に対する方法論を知りたい学生さんやその親御さんが手に取ると思うのです。

どんなことが書いてあるのかと思い、読み進めること17ページ。

「不得意分野の努力は止めるべき」

いきなり詰んだ!!

そう、この人はそもそもお勉強をすることがそんなに不得意じゃない

そのかわり、不得意であったピアノについてのエピソード。

これに関しては「当たり前ですが、私の「ピアノ」はまったくものになりませんでした。

P132

で終了です。

いやいやいや、この本を手に取るのって、学校のお勉強が、著者の方のピアノに該当するような人たちが努力出来るための方法論ではないんかい。

と私は思ってしまったんですね。

これ、だめじゃん。ノウハウ本として、読者の要望を果たしてない、破綻した本では・・・

と思った私、さっと裏表紙を見る。

なかなか私が単行本で手に取らない会社、扶桑社のものでした。

よかった、これダイヤモンド社だったりしたらクレームのはがき書くところだった。

ESSEでおなじみの扶桑社なら、学生抱えたママ向けにいいのかな。
私が感じたような疑問どスルーして、とにかく努力!
とここに書かれた努力の思い出を子供に話して、
東大に行く人だって努力しているんだから、あなたも努力しなさいと。

そのための本であれば、成り立っているのかな・・・。

この本結構中身はスポ根というか、根性論でして、勉学がそんなに苦手でない人たちはそれなりに自分のやり方があると思うので、そういった意味でもターゲット層の悩みにもうちょっと寄り添って頂きたかった。

最近考えるのが、たまたま勉学が得意だということは、この日本でこの時代を生きるのに非常に便利で、有利だと言うこと。それはこの本にも書いてありました。

でも、勉学が著者でいうピアノみたいに不得意で困っている若者は、学生時代をどう乗り切ればいいんでしょね。

この本を読んでも、努力の方法論は不明だったので、また新たな本を探していきたいと思います。

8月11日読了