知らないと恥をかく世界の大問題 池上彰
なぜ、教科書を読み、授業を受けていたのに、私は全然社会を、世界を知らないのだろうか?
ということをこの本を読んで考えていたのですが、
その違いは「責任をもって自分の意見を述べている」なのかな、と感じました。
教科書は、検定に沿って、検定で事実として認定されていることしか述べられていない本。
その冊子を使って、各教師が責任をもって、自分の意思を含めて生徒に教える。
社会科の好き嫌いや、大人になってからの理解は教師の力量が関係しているのではないでしょうか。
この本では池上さんが、自分の責任で、個人的見解を述べています。
それも含め、話しことばで語られるこの本を、池上さんの授業的を受けている感覚で
読んでいきました。
起きている現象に対して、基本の理解をし、発生した現象をきっかけに物事が動き、
社会情勢がつくられていく。
その構造をきっちりひもといて頂いて、助かります。「なぜそうなったのか?」
を一つ一つ調べて理解していくというのはなかなかに大変ですので。
池上さんの他の書物も読みたいと思いました。
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書) | ||||
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