自分の幸福への選択の補強として「家族の幸せ」の経済学 山口慎太郎 光文社新書
ずっと読みたかった本を読めました。
結婚、出産、保育園、離婚といったフェーズごとに諸外国、先進国のデータを踏まえて疑問に答えてくれる本。
先進国と書いたのは、日本が立ち向かっている今の話題は他の国が40年前に取り組んでいたことだから。
子育て後進国に見えるこの国で生きていくために私がたいせつにするのは、こういう専門家の言葉。
自説ふっかけてくるお節介に対抗するための武器として持ちたいから。
結婚・子育てのメリット論
手帳にいそいそと手書きメモしたのはこの部分。
子育てには、お金だけでなく、時間がかかります。この子育てにかける時間を金銭的に評価したものも、子育ての費用として参入するのです。
第1章 結婚の経済学 P39
そこから機会費用の話に。
大学時代機会費用の説明を受けた時に「これは様々な物事を考える時にとても便利な指標だ」と感激した身にとってひじょうにしっくりくるのです。
金銭的費用だけではなく直接的にもその時間がね、惜しい。
子育てしなければ得られる、自分だけの時間。
今それを持っていて、その大事さをわかっているので失いたいたくない。
子育て、1人1千万だとして2人で2千万。二人産まなければ老後二千万問題が解決する産んだふり節約法とか言っちゃう者としては子育てに使う時間が惜しい、という金銭にプラスした理由が肉付け出来て嬉しかったです。
私のようなシングルはもちろん、子育て中の方、子育て中の方が周囲に居る方など自分の気になる章を中心にヒントを見つけてみては。
子育て支援へ
わたし個人にあてはめて読んだこの本ですが、山口慎太郎さんの新作子育て支援の経済学をこの後読みます。
他の国と較べて改善の余地ありありのこの国の子育て支援、経済学的に見てどうすればいいのか、読んで知りたいと思います。