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横から嶽本野ばら氏に熱く話される気分になる注釈が印象的 吉屋信子「屋根裏の二処女」 国書刊行会

何きっかけで読み始めたんだっけな、たぶん桜庭和樹の「私の男」
を読んだ頃でしょうか。
メモしてから読むまでだいぶ時間がかかりました。

読んだらびっくり。脚注の印象的なこと。
嶽本野ばらさんが註釈をまとめられたということで、
脚注を読みに行くたびに、
オネエの人が横で説明してくれているような気分になりました。

大正時代に書かれたということを置いたとしても、
自分の知らない単語、用語が多く、
それを吸収していこうと、付箋して調べたページが36ページ。

まだまだ自分には知らない事がたくさんある。せっかく読むなら、
そういった新たな発見があるような本を読んで、
自分の糧にしたいなと思った次第です。

内容的には、23歳の時に書かれた内容ですので、女学生ぷりに
びっくり。
吉屋信子先生といえば、徳川の夫人たちのイメージで
挑んだわけですから、あら、文章が若々しいと。
調べたら徳川の夫人たちの46年前に書かれた本ですもの、
それはそうなりますよね。

日本の状況、特に女性の立場というものを考えると閉塞感の中、
多くの女性、少女に人気になったことも理解できます。

花物語、か、わすれなぐさを読もうかな。嶽本さんはひたすらに
わすれなぐさを推していましたね。
嶽本さんも気になっちゃって、下妻物語でも読んでみようかしらとも
思いました。

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