ほっと落ち着くエリアで、あったかい和食が体に染み渡る 麻布 和食事処 よし川
中之橋から麻布十番駅前にかけて、大きなタワーマンションが
どん、どんとあるところを、脇に入って行くと見えてくる、
東京さぬき倶楽部。そこから細い路地を歩いていくと、
非常に風情のある風景が。
前は、タワーマンションのところも、面白かったようですが、
今はすっかりつらないマンションになってしまった、とは
20年以上このあたりに住む人の話。
豆腐店は前からあったのを記憶していましたが、
古民家に立て看板が。
この建物に、中の見えない引き戸。
これは入らねば!と思っておりました。
そんな中、体調を崩し、朝おかゆ、昼も飲み物しか飲めないという
日があり、夜は、優しい和食が食べたいなと思い、このお店が
浮かびました。
麻布十番駅から、ローソンの角を脇に曲がっていきます。
ここ、特に夜になると、曲がれると気づきにくいです。
その気づきにくさがまた、良いです。
川を小山橋という橋を渡るころには大通りから一段階二段階、
静かになり、逆に心がはやります。
引き戸を開けると、18時前だというのに、2人の先客が。
テレビの静かな音をBGMに、ゆったりとした空間が広がっています。
カウンターに和食器と大皿料理が並びます。
メニューを見ると他にも魚、肉、野菜、ご飯類も。
多くは食べられない体調だったため、まずはナスの煮びたしと、
早くも卵雑炊を。
長ねぎも柔らかく煮こまれたナスは甘く、おかわりしたくなるほど。
アツアツの卵雑炊を口に運び、ふっと一息つくと、外は暗くなり、
背中から秋が迫ってくることに気づきました。
段々と寒くなっていく季節、ここであったかい和食と、
今度はお酒なんか飲んでぽかぽかしたいと思います。
麻布でこのお値段で、静かにごはんがいただける。
駅までのちょっとした道のりも含めて、素敵な夜が過ごせると
思いますよ。
夜総合点★★★★☆ 4.7