私を救ったGLAY TAKUROさんの思想 「胸懐」TAKURO 幻冬舎
関ジャニ∞の音楽番組での、ビジュアル系バンド特集で、ついつい読みたくなってしまいました。
発売当時に気になっていて、読みそびれていたこの本を。
ご存知GLAYのギタリストであるTAKUROさんの初の著書。
このあたりの作品をどれだけ聴いてきたんだっていう感じであります。そんなTAKURO兄さんの本。気になるではないですか。
永遠はない。だから今を大切にする
冒頭から、そんなことばではじまります。
自分の手の中にある幸せを、永遠に続かせたいと願うから、人は不幸になるのだろう。
P4
TAKUROさんは、現実的です。この本の中で、GLAYというメンバーが、そしてその周りの人たちと、夢に向かって何をしていくか。
そのアプローチの仕方が、ロックバンドとしてはかなり特殊なものかもしれないです。
でも、それだからいいんだよなぁ。GLAYなんだよなぁ、そんなことを思いながら見ています。彼らの音楽もそうですが、やっぱり4人の人柄、いい人さが好きだし、中学時代この人たちを好きでよかったなぁなんて思いながら読みました。
「知ったことか」「くだらない」という言葉
0か100かという極端な選択をしがちな自分にとって、この本を読む前なのですが、TAKUROさんがテレビでおっしゃっていた発言ではっとさせられたことがあるんです。
そのことの根底にある思想がわかりました。それが、この2つの言葉。
世界の不幸を全部背負ったみたいな気になって、どうしようどうしようと心配ばかりしている人。
なぜこの世界が変えられないんだと嘆いてばかりいる人。
そういう人は、自分の足もとを見ていないのだ。
人間一人にできることは限られている。できるところまではやるけれど、それ以上は、「知ったことか」でいいと思う。
というより、現実にはどうあがいたってそれ以上のことはできないじゃないか。
P192
目の前を、自分の力量をしっかりと見て、努力して目標を叶えてどでかいことをした、この人の思想、発言に私は救われたし、この人が言う事だから、見習ってみようって思えるんですよね。
いっぽでも、確実に、できることをできるこの具体的な考え方を改めて文章で確認出来て、とても良かったです。
音楽でも、思想でも私に大きな影響を与えたGLAY。
この本を読んでから、またあれこれ曲を楽しんでいます。
10月11日読了
ヒロセマリでした。