結婚至上主義でない女性が描くからおもしろい 「東京タラレバ娘 1」東村アキコ 講談社
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刺さると言われて読むことになったこちらの本。
勢いあるなあ東村アキコ。ママはテンパリストが面白い、と聞いてはいたけれどという状態だったのがあれよあれよと連載が増えてドラマ化映画化。
いっときの安野モヨコのような雰囲気も感じさせます。女性からの支持を受けるポジションにいるという。
それよりもギャグテイスト強めなんですけどね。
結婚どころか恋人も見つかりそうにない33の女の話は、33の誕生日からついてない、と29歳のクリスマスの冒頭を彷彿させる感じ。
でも危機感に迫られる年齢がどんどん後ろ倒しになって、今は33歳まできているんだなあと面白くなりました。
東村先生自体はママはテンパリストが子育てマンガ、から始まっているように一度結婚し、子供も生まれ(離婚されるけど)
という状況なので、マンガに出ている人たちとは違う立場で、
結婚至上主義では全くない、とあとがきで書かれています。
先生のところに結婚したいと東京オリンピック開催後わらわらと相談にくる女性たちが余りにも多く、そのあたりをもう漫画にしてしまえ、となったそうな。
多分、その視点で書かれているので面白いんだろうなと思います。
当事者でも、男性でもここまで面白くならないんだと思う。
一つ気になったのは、仕事で成功してお金はあるんですよね。
これが25歳、いや27歳以下になってくると、就職氷河期等も相まって、お金も無い、という状況になるので
一気に共感できなくなるかもな、と思いました。
NHKの特集を見てから
この辺りの本が気になっていますので。
東京オリンピックの頃には20代、30代はどんな生活をしているのだろう?
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