会社の中で悩む女性へ 「部下を好きになってください」内永ゆか子 勁草書房
プレジデントの本特集で、女性マネージャーにおすすめの本と
して紹介されていました。
また、ダイバーシティの講演で、実際に内永さんのお話を
伺ったこともあり、興味を持ち、読んでみました。
講演ではどうしても、時間が90分ほどと限られてしまいますので、
そこでは聞けなかった略歴に沿った、内永さんがどのような仕事に、
どのように接してきたかということが知れました。
それだけでなく、ストレスの解消のために書き出す方法であったり、
自分のキャリア、いつどうなっていたいのかを考えだすこと。
更に、女性がどのように見られているのか、
女性の言動・行動が他の女性にどのように影響を与えるのだから
こう頑張ってほしい、というメッセージも伝わってきました。
オールド・ボーイズ・ネットワークの話は講演でも伺いましたが、
この本ではそのおかげで気づき・成長の機会を与えられない女性が
どのようになるか、ということが具体的に書かれています。
私自身、女性であっても上司がきちんと指導してくれる業務から、
そうではない業務
(女性だけではなく、男性へもそうかもしれないのですが)
へと異動したことを経、そういった環境で育ってきた会社人も見、
日本という企業でマイノリティが成長していくことのむずかしさを
痛感しています。
相手の特性を考えたうえで、自分の下の人間には、誰であれ
言わなければいけないことは言わないと、と思わされました。
会社の中でロールモデル、メンターが居ない、どうしていいのかが
わからないという方、また、女性の上司・部下をお持ちの方には
一読して頂いて損はない本かな、と思います。