丁寧に作られた画に、 暖かみを感じる 乙嫁語り 森薫 エンターブレイン
去年、1巻からずっと好きな「海街Diary」が受賞したマンガ大賞の
今年の受賞作だと、知らずに1巻、2巻を読みました。
中々マンガでは読んだことのない、ユーラシアが舞台。
20歳のお嫁さんに対し、旦那さんが12歳ということに
驚きを隠せないまま、物語は進んでいきます。
建具、刺繍が散りばめられた布、服、数々の動物。
ものすごい書き込みの多い、丁寧に作られた画に、
暖かみを感じます。
あとがきを見ると、作者の方がシルクロードブームの際にはまり、
様々な情報を集めていた、趣味分野の見識が最大限に活かされて
いる作品のようですね。
旦那さんの成長、まだ知らないユーラシアの文化、伝統、
夫婦の関係、そして不安なお嫁さんの一族の動きと様々な要素で
この先も楽しみな作品です。
この作品がきっかけで、またこのエリアへの注目が高まり、
次世代の担い手が生まれてくるかもしれませんね。
海街Diaryもいいですよー