こうなったら、アタシ自身が引っ掛かる存在としてタレント活動するしかない の覚悟 「世迷いごと」 マツコ・デラックス 双葉社
「こうなったら、隠居するか、アタシ自身が引っ掛かる存在としてタレント活動するしかないわ。」
というおわりごとに近年の日本の芸能界が集約されているのではないか、
マツコさんの出てきた頃のポジションと、今のポジションの違いというのは、
やはり、自分の中で変えるべき理由があってのことなのね、と納得。
そして、そういう意味だとマツコ・デラックスさんはある意味不幸なのかな。
あと10年早ければ、もっと語るべき人がたくさんいただろうに。
10年早いと受け入れられないかも、というところもあるので断言はできないんですけどね。
うんうんと頷くことが多い中、一番これだ!と膝を叩いたのは、
藤原紀香と米倉涼子の比較論。
「藤原紀香が女優として突き抜けられないのは
その人のよさが足を引っ張っているんだと思う。」
「ちょっと前まで、米倉涼子と藤原紀香はほぼ同格だったと思う。
~今みたいに差がついたのは、もう本人の気構えね。
捨てるものを自分で見抜けたのか、見抜けなかったのかの
違いだと思う。」
これですよ。
マツコさんの切れ味良い芸能界への世迷いごとを
もっと聞きたいので、芸能人、奮起せよとか思ってしまいますね。
世迷いごと (双葉文庫)
マツコ・デラックス 双葉社 2012-04-12
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