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夢を叶える夢を見た 内館牧子

自分の夢を大人になってから叶えるために「飛ぶ」のか、
それとも諦めて、「飛ばない」のか。

そんな人たちのインタビューをまとめた本です

何年も前から、読んでみたいと思っていました。

内館さん自身も三菱重工業のOLから脚本家に転身、
有名になったのは40代という「飛んだ」人。
内館さんの背中を押した、気持ちをスッと楽にした言葉が

暮らせなかったら野垂れ死ねばいいんだわ。

道端で人間が死んでれば、国が焼いてくれるでしょうから

というパンチの効いたものでした。そして、この言葉で私もまた、
安定した生活とか、金銭的な保障とか、そういったものを楯にしてはいけないと感じました。

また、内館さん自身の「運」のエピソードとして、新人脚本家時代、ドラマの脚本の依頼がきた
時の話が印象的でした。

断られる気配を感じながらの面談の最後、主演女優を確認したところ、その女優は「松下由樹」。

松下由樹の事務所の仕事をしていて、松下さんとはご飯に行ったり、一緒にコンサートに行っていた
内館さんは驚き、その場で内館さんに脚本家が決まったとありました。

昔、松下由樹さんが大好きで、内館さんの脚本の「週末婚」などを見ていましたが、
内館さんにとって特別な女優であったのか、そしてまた松下さんにとっても内館さんは
ただの脚本家、ではないのだなぁ、と知れて良かったです。

飛びたい、と思ったときに飛ぼう。と思ったのと、
いざ怖気づいたときにまた読み返したい、と思える本でした。

夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)

内館 牧子 幻冬舎 2005-04
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