やっぱり一気読みしちゃう宗樹本 百年法 上巻 山田宗樹 角川書店
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ようやく読めましたこの本。
やはり読み始めると止まらずに上巻があっという間に
終わってしまいました。
楢山節考であったり、筒井康隆の定年食(メタモルフォセス群島収録)
であるような、年老いた人間を殺すテーマの話です。
日本の未来の話が描かれておりますが、過去の時代から、
実際のこの日本とは違う技術を利用し、全く違う世界になっています。
牛島さんより、遊佐さんより、小説家という職業は
世界を支配できるのだな、と読みながら感じました。
ここに出てくる技術、アイテム、法案などすべて、
山田さんの手の中ですものね。
百年法凍結、として再施行とそのあとの日本、
というのが登場人物が増えながら、前後していき、
パズルのピースがばらばらに埋まってきます。
400ページ読んで、あと半分読めるという楽しみ。
下巻もこのまま読み通してしまうに違いないです。
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