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何回読むんだ 洲崎パラダイス そして女性初の芥川賞作品 「女性作家シリーズ5 網野菊 芝木好子 中里恒子」

質問です。女性初の芥川賞作家は誰でしょう?

それが気になってこの本にたどり着いたわけではなく、「川崎にゆかりがある芥川賞作家っているのかな?」と調べて出てきたのが、たまたま女性初の芥川賞受賞作家さんだったのです。

川崎高等女学校卒業・・・ということで調べてみると今の市立川崎高校ですって。今の市川(県立川崎高校もあったので周囲は市川、県川と略していた)は川崎の中でもやんちゃな人材が集まるところですが、もともと女学校でしたのね。

とは言え、もともと呉服屋のお嬢様だったのが破産して、かつ関東大震災で学校が焼失して(!)川崎に移り住んで編入。

という事で、川崎に愛着ないだろう、という事が容易に想像できました。

女性初の芥川賞受賞作、「乗合馬車」なんて国際結婚してきた欧米の女性たちのくらし、そして死まで描くお話でしたから。昭和14年になんてハイカラな!

その他も娘がアメリカに嫁いでそのアメリカでの話とかでした。

女性作家シリーズという事で、他にも2作家さんのおはなしが。

網野菊さんと芝木好子さん。

芝木好子さんは、他のアンソロジー

(041)女 (百年文庫)を2度ほど読み、そしてまた読むという・・・。

でも何度読んでもいいねぇ、面白いねぇ。この物語が終わってからの彼女の人生を思うと、はぁ、とため息がでちゃう。

他に「青磁砧」という作品も面白かったなぁ。読んでいて、まさに頭の中で架空の陶器、架空の職人の職場が出てきて鈍い光をもって輝く器にため息が出るよう。

芥川賞受賞の「青果の市」これもまた戦前に書かれた今話題の築地市場の話。懸命な八重の姿は、すかっとしましたです。

読み終えて、芝木好子さんの他の作品を読みたいと思った次第。

3月12日読了

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