「物をしまう場所を決められない」人への具体的なヒント 2
ルールの共通項を考える
前回の記事でご紹介した、いくつかのものをしまうルール。
どうすればこの運用をまわしていけるのか。ルールの共通項をすくいとります。
エリアを決める、しまうものを作る
「 左の引き出し 」「 トイレ上の収納下段 」というように、物をしまう場所を明確にルールづけしています。
もしくは、「 シュレッダーにかける袋 」 「小銭入れ」とか「ペンケース」とか、アイテムをしまうものを個別で用意してわかりやすくもします。
定義を強調するために、私はダイモなんか使ったりして、視覚的にここだよ!とわかるようにしています。
同じ入れ物を揃える
私の場合は洋服、タオル、パジャマをはじめとした布類は全部これに入れてます。
家であるもので分類する、というやり方もありますが、しまう場所を決められない人は、それよりもその種別の物は全てこれに入れる、という器を、同じものをいくつか買ってそろえた方がいいのではと思います。
他にもCD,DVD類はこの箱。

決めておけば、見つからなくてもこの箱を探していればいつか出てくる、と思えます。
どちらから入れ、どちらから使うかを決める
これが結構重要なんじゃないかと思う。
私の母が、これを壊滅的にできない人だから。
このフローを最初から決めてあげないと、日々が始まった途端に破綻するんだと思う。
わたしは消耗品をはじめとするもの、並びに複数の物をもっているアイテムについてはFIFO、ファーストインファーストアウトで使うべきだと思ってます。
先に入れたものを先に使う。
実家はなぜか、食料品までもLIFOでした。
ラストインファーストアウト。同じものを買いだめするとき、なぜか新しいものから使っていくのです。
その結果どうなるのか。
最初に買ったものから、賞味期限が切れていくのです。当たり前なんだけど!!
ちなみにこのFIFO、LIFOという単語は簿記だったりコンピューター用語で出てくるわけですが、この概念を知った時に家に無駄が多いことの理由が明快にわかって嬉しかったです。
基本的には
- 新しいものを下、奥に入れる。
- 手前・上にあるものから使う。
これを励行すればいいはず。あとは左、右のルールを最初に決めた方がいいのかな、と思います。
私の場合はおおむね新しいものを右に入れ、左から使っています。
捨てる・手放すことまで考える
前回記事のルール例では
この器から小銭があふれる前に休みの日などを利用し硬貨を入金しに行く
適宜、古い紙類からシュレッダーして破棄する。
という感じで部屋から出るまでのルールを決めています。
小銭だったら金融機関に入金するための限度=器、レシートだったら「2か月」という限界を決めて、部屋から物があふれないようにしています。
これも最初にルールを決めておけば、物が部屋から溢れる危機が減ります。
数字をキーワードに
実家の本棚では背表紙がわからない話をしました。
私は背表紙を見て、順番通りに並べるのが好き。背表紙にある数字、もしくは奥付にある出版日、そういった数字のキーワードを見て、その数字通りに並べたい子供だった。
何か数字で比較できるもので、定義をしてあげれば簡単なのに。
数字で比較ができるように、物によっては買った日を記入したりする。わかりやすい目印にするために。それも面倒だったら日付のハンコを押す。
兄弟には数字を意識していないのか、それとも嫌いなのか、そういった部分を確認したい。
日々のくらしへの意識の向け方 を考える
この運用を作って行くために、自分がどのようにものを使い、そして使わなくなっていくのかを考えています。
今日も、いくつかの箱の中身を取り出し床に全部出しては、より自分の暮らしにしっくりくる運用が考えられないか、と考えて時間を過ごしていました。
私はそれを考え、ルールを作って行くのが好きなのですが、そこがまったく浮かばない場合、どう打開していけばいいのか。
少しでもヒントになれば幸いですし、ここが難しいんだよ、なんてひっかかるポイントがあれば教えて頂きたいと思います。
ちなみに1人暮らしを始めた最初の家に来て我が冷凍庫を開いた母は、
タッパーとフリーザーバックがルール通りに立ててかっちり並んでいた整然とした冷凍庫の様子に「ひぃ」と声を上げてドアを閉めてました。
整然と、秩序だっていることがストレスなのかもしれない。なんちゃって。