自分の仕事に当てはめても共通するのでは、と感じると滅茶苦茶面白い「伊礼智の住宅設計」エクスナレッジ
先日友人に一軒家がいいか、マンションがいいか問われたのに
「寝殿造にして池つくって舟で移動したい、そして傍らには法隆寺の夢殿みたいな八角の堂を建てたい」
と相手の意向には全く沿わない答えをしてしまったヒロセです。こんにちは。
2月に恵比寿で見た「小さいおうち」特集で見かけたお名前の方の本をよみました。
(ヒロセのぶらぶらウィンドウショッピング 201502)
楽しかった!
まず、どでかく分厚い本なのですが本文は220ページほどで、写真や図面があるので本文は2時間くらいで読めるかと思います。後半は付録として「守谷の家」の写真と図面がこれでもかと掲載されています。
図面や設計用語はわからないのですが、それでも大変楽しいと感じられたのは、「デザインの標準化」の考えとそのために行ったことが非常に興味深いからです。
優れた建築家は、設計・デザインの「標準化」を行っています。
標準化とは、決して創造性を否定する行為のことでも、建築家の個性をないがしろにする行為のことでもありません。
むしろ自分自身の設計・デザインのかたちを、より確かなものにしていく方法として標準化があります。
だからこそ彼らは、完成度が高く、個性豊かで、アベレージの高い仕事ができるのです。
この冒頭の言葉で、これを「建築」の世界から自分の仕事に当てはめても共通するのでは、と感じたことで、建築家の方のお話が我がこととして聞けるようになりました。
目に見えない空気と熱までデザインしてやろうと張り切りましたP30
という思いや
住まいや建築に対する「よい意志」(建築に対する教養に裏打ちされた愛情のようなもの)
があるクライアントに対しては作り手としても熱が入るとか、とにかく伊礼さんの思い、「こうだから好き」という思いが明確に打ち出されている、打ち出せるということはすなわち、自分が好きなことが明確にわかっているということ。
標準品を決めておく
常に使う色は、自分がいいと思う色に決めておく
というのも、自分がおすすめできるものが固まっているからできること。
自分が好きなものを知ろうとし、固めていくという行為から標準化が生まれていくので、
自分が仕事において好きなこと、この形でやりたいというものは?という問いかけから始めたいですね。
建築のことはよくわからないけど、付録の中の「展開図」には、「くらし」を展開したものが描かれているな、と伝わってきました。
ちょっと、写真に載っている「小さいおうち」で自分が暮らすことを想像してしまいました。
直近はマンションになると思いますが、くらしかたにも参考になる部分が多かったので、実践したいと思います。
<参考記事>
- モダンリビングの様なホテル感と、ku:nelの生活感。
- 自分の家へのアイデアが浮かび一読の価値はあり 「ときめく収納アイデアBOOK」主婦と生活社
- 本日発売!日経WOMAN1月号にて我が家の様子が紹介されました
- 一年中部屋に置けるもの探し
- 自分自身そのものを しっかりと持たないと 持たない暮らし 下重暁子 中経出版