簡単な文章で世界を作り出す力「あひる」今村夏子 書肆侃侃房
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芥川賞の候補作の選評を読んで、気になって手に取ったこの本。
すごかったな。
簡単な文章で、他にはないもの、世界を作り出す力
とても平易な、かんたんな文章が続いていくんです。絵本とまでは行きませんが、登場人物の子供が話すような文章の中に、ぞわっとした感覚を見つけたときの驚きがあります。
のりたまはいったい…という余白がある終わり方も、考えさせられます。
いつか、芥川賞取られるんじゃないかな、この方と思いました。
簡単な文章で、他にはないもの、世界を作り出す力を、私は感じました。
書肆侃侃房で思い出す
出版社、書肆侃侃房、住所が福岡市中央区大名…おや。この出版社名見覚えが、と思って調べてみたら『Read cafe(リードカフェ)』を経営している出版社だよねそうだよね。
東京在住ながら福岡のガイドブックを出しているわたくし、グルメタウン薬院をお散歩している時に、好みの路地歩いていたらめっけて気になっていて、今年行ってお茶させてもらいましたよ。
その出版社から出た、ということでそれも話題になっているんですね。九州の出版社からの芥川賞候補が20年ぶりなんだとかなんとか。
福岡市文学館行ったけど確認できてなかったな。
ということで発見があったり経験とつながるところがあったりと、おもしろい本でありました。
今村さんの他の本もチェックだなこれは。
11月13日読了
ヒロセマリでした。