脳科学者お墨付き! 得意な事、好きな事をしよう「世界で通用する人がいつもやっていること」中野信子 アスコム
いやぁ、面白かったです。
中野信子さんを知ったのは、情熱大陸なのかな。ヅラで、それ外したら金髪っていうのが面白くて。それ以来TVで拝見すると注意してみるようにしていました。
それが今回この本を手に取ったのは、「SWITCHインタビュー 達人達」を見て。
学生時代、周りの人が自分と違っていることをそのまま口にして周囲と馴染めないとか、興味分野が全く合わずに無言とか、苦しく、東大に行ってエキセントリックな人たちが居て安堵した
というエピソードに驚いて。
私小学校~中学校にかけて、とくに相対評価で成績が明確になる中学時代はその学校内で学業優秀で通っていたわけですが、友達とおしゃべりしたり遊ぶためだけに始業時刻の30分前に行ったり、とにかく友達としゃべって楽しいなぁ、嫌なことももちろんあったけど、今思うとまずバカみたいに友達とはしゃいでたイメージなんですよね、学生時代。
本当に頭が良くて、めちゃくちゃいいのに人とのコミュニケーションがそんなに苦手だと、学生時代が辛いものになるのか、と知り、その経験から脳科学に発展していったのかな、そんな人が書く本はどんなものだろう?と手に取りました。
主旨は「人生をより楽しんで行くこと」に役立つこと
冒頭ページで、この本の出来たきっかけとして東大時代の仲間で、自殺してしまった人について述べられます。
世界の中で、逆境に負けずにしたたかに生きる人たちのコツ・テクニックを活用することで人生をより楽しんで行くことの役に立てば、と書かれています。
個人的に、先週親族が自殺しまして、生涯で数回しか会っていないのにどんよりした澱を私の中に残しています。
何があったのかはわからないけど、それに何を感じて、行動に移したのか。
脳の仕組みを利用して、認知を変える・行動を変えることでどうなるのかな、人生をより楽しくすることができるのかな?と明確なこの本の目的が提示されて、すがるような思いもありつつ読みました。
徹底的に、世界で活躍する友人たちを出す
この本を読んで、凄いなと思ったのは、世界中の友人のエピソードで満たされていること。
ご自身のエピソードを余り交えないということ。物事を写真のように記憶してしまうこととかはありますが。
これ、ご自身のコツとかでも本ができたでしょうが、そこを敢えて友人(しかも外人中心)とすることによって、読み手側が非常に楽に行動に移すことが出来ると思います。
これは前東大卒の人の私語り本を読んだから感じるのかもしれない。(17ページで詰んだ。。。「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」山口真由 扶桑社)
また、自分のことを話して、クラスメートから引かれた経験も、影響しているのではと推察されます。
「どこのキャバクラにお勤めですか?」で終わらなかったのが、えらい!
凄いな、と思ったのが、「見た目」を大切にする。というトピック。
外見で好感が持たれない→理由を分析→化粧をしてみる→夜のバイトですか?と聞かれる
という頭が良い(良すぎるあまり、他の事に目を向けずにある程度まで進んでしまった)女性が、一回ハタと気づいて化粧をして、その結果周囲の反応に落胆し、翌日以降またすっぴんに戻る・・・
というパターンに幾度か接してまいりました。
しかし中野さん、ここでくじけずに、外見が
人間評価の心理について、真実の一面を物語る事実である
P151
と思い、分析を始めるんですね。そこから相手が求める外見像を仮定し、自分の見栄えに反映していくと。
同じ実力の人間がいたら、見た目が少しでも良い方が得
P156
TVや、本の帯などでは非常に好感の持てる微笑みを浮かべる中野先生がいらっしゃいます。素晴らしい!
ということで、「相手が求める外見像」を仮定するところ、これを春服に試してみたいところです。
やらないことをリスト化し、得意な事を貫き、好きなことを話す。
やらないことに関しては私も先日書いた(サンクコスト意識して改訂。今年、今一度お休みする分野)通り、意識してやらないようにしました。
この本では更に具体的に、
可能であれば、一日ごとに、「やるべきこと」「やらないこと」のチェックリストをつけることをオススメしたいと思います。
P127
と書かれています。自分の生活の中で、無駄だと思うことを明確に変えるべく、チャレンジしたいなと思います。
他にも、嫌なことをしないで自分の得意な事に特化して、自分の楽しいと思った話を人に話すと良い、ということですので、これからもこのサイト含めて好きな事楽しい事だらけの人生にしたいと思います。
「人間としての自信」のつけかた。
他にも有益なトピックは読んで頂くことして、最後に一番自分にむ、難しいなと思ったトピック。
自分自身のマイナス部分を受け止める力は、仕事をこなす技術とはまったく関係のない「人間としての自信」に由来しています。
P61
自信を築くには
自分の最も嫌いな部分、それも思い出したくもないような後悔している出来事を、どんどん挙げていきます。次に、それらを徹底的にポジティブに捉え直していくのです。
P62
もはや、思い出せるか・・・というようなうっちゃったものが、自分の精神に影響しているのか、と思うとチャレンジしてみようかな、と思いました。
アサーションもね、改めて意識意識。
アサーション・トレーニング
相手を責めもしなければ、自分を卑屈にすることもない
あくまで『私』を主語にする言い方に徹するのが秘訣
P39
面白かったので、他の著作も読もうっと。
今回の記事で紹介した記事
17ページで詰んだ。。。「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」山口真由 扶桑社