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自分の好きな事に対して活動し、ぶれない自分をつくりたい 「梅棹忠夫 語る」 聞き手 小山修三 日本経済新聞社

知的生産の技術の作者としてあまりにも有名な、梅棹忠夫氏。
そんな梅棹さんの最後の語りを収録した本。

自由闊達。
偉ぶるな、権威的になるな。
自分の足で、目で確かめたものが真実。
そんな梅棹さんの言葉に勇気づけられました。

自分の足で歩いて、自分の目で見て、
自分の頭で考える、これが大事や。

わたしにいわせれば、知ることのたのしみが
『学問』というものなので、
それがブタお研究であろうと、パチンコの研究であろうと、
おもしろいと思ったことをひたすら追求すれば
それでよろしいのである。

批判されると、非難されたように思ってしまう。
批判と非難はちがう。

信ずるところを貫かな、しかたない。

わたしには頭の自信よりも、人間としての自信が
かなりある。
人間はちゃんとしてまっせっていう自信が。

好きなものごとに対して、
現場に行って、歩いて、見る。
そうやって見識を深めていく。
自分の好きな事に対して活動し、軸が出来ていけば、
その信じるものに対して、批判されてもぶれない自分が
出来ていくのかな、

というように捉え、自分の活動にうまく転化させていきたいと
思った一冊です。

自分に自信がないから、人は卑屈になるのかな、ということを
最近考えているので、
自分の好きな事に対して力を注ぎ、いつか
「人間としての自信」を持てる自分になれたら幸せだなと感じました。