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まだ狭い世界の、松本清張。 「或る「小倉日記」伝」松本清張 角川文庫

松本清張さんの本を読む際に、プロフィール欄に必ず書いてある本。
この作品で、芥川賞を受賞されたからですね。

読んでみると、文章に関しては、もう松本清張さんだな、と
思うのですが、世界観が今まで読んできた作品に比べて狭いですね。
登場人物の数だけでなく、独善的な主人公の意識がメインになって
短編が終わっていくからでしょうか。

自分の信念にまっすぐに、夢中になって、でも認められない、
報われないといった人の話が5つ6つ続くのですが、
そんな主人公の独善に、周囲の嘲笑に同調する際に
「はっ」とすることはありました。
自分の言動、行動に主人公と等しいものはないか?
独善的な振る舞いはないのか?

こういったところに、本の素晴らしさはありますね。
生意気な若手にさりげなく薦めてみてはいかがでしょうか。

松本清張氏の作家人生の中でかなり初期の作品ですから、
ここから数々の著作を経て、社会的な作品が生まれていくんですね。
次の本も読み始め、それが20年以上後に発刊されたものですので、
時期による違いも楽しめたらと思います。

<松本清張作品の記事>
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