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この職業が人に与える影響、その重責を感じる「鎌倉けしや闇絵巻」2巻 赤石路代 小学館

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鎌倉にある人の記憶を消すことを職業にしている高校生の物語。
1話完結赤石路代ワールドの第2巻でございます。

人の心の中にある悪意、または善意がその人に触れることで流れ込んでくる。

普段、人に見せない部分だけに、ストレートで、強い情念です。

認知症のおばあちゃんの話は、P.A.のジャックザリパーへの伝言や、吉宗とティータイムを思い出す。

年上の女優の話すエピソードはP.A.の志緒の母、さゆりのよきライバル大地瑠理子さんの発言とダブる。そんな樹可奈子の過去に関してはよしながふみの愛すべき娘たちが脳裏に。まあこちらは本当の虐待案件なんだけどね。

あやまられても言われた言葉は消えないんです

という可奈子さんのことばに、割と細かい会話を10年20年忘れられない自分も深くうなずくとともに、けしやで記憶を消される、ということはその後、どういう人生を歩んでいくのだろうとこの職業が人に与える影響、その重責を感じます。

だからこそ、消さなくて良い場合は、時に消したふりをして依頼者の希望にこたえる。

良い話で終わるかな、と思ったところラストのラストで新キャラ登場でどうなるかしら?と期待が膨らみます。

次巻鎌倉けしや闇絵巻 3巻発売日は記載ありませんでしたが、掲載の姉系プチコミックが2か月に一回の発行ですから、毎号掲載があれば2016年6月ごろに発売されるかな、と思います。

赤石作品が楽しかったら、P.A. プライベート・アクトレスを、ぜひ。

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