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よしなが作品の女性で唇の上に横線が入るタイプでかつ明晰だと苦労するよね よしながふみ「大奥」13巻 白泉社

明晰な人たちの会話、人となりを見ていくのは気持ちが良い。

今回は阿部伊勢守正弘に徳川家定に瀧山。

よしなが作品の女性で唇の上に横線が入るタイプの女性がいます。
徳川綱吉とかもそうだったのですがこのラインが入ると、ぐっと言いようのない色気、艶気が出てくるんですよね。

美しく、母親にも

「今のご時世女は美しゅうて損な事は何もありませぬもの」

と言われる家定だったが、そんなことは無かったのである。

ぶっきらぼうな家定と

「一身をながうって徳川家にお伝えする事」

だけが自分の出来ることと言い、行動する正弘。
カステラづくり(この中にも意味を複数もたせているよしなが作品の奥深さよ)の最中

「…それで私はじゅうぶんだ
もう これで良い」

という言葉。

徳川家斉の御台所、広大院は12巻に続いていい仕事するの。その最期のひとしごとのおかげで、家定は

「私には真の家臣がいてくれた…!!」

と実感することができるんですね。
そう、思えることが出来て良かったと思います。

瀧山と家定の掛け合いもまた、ぶっきらぼうな家定がかわいい。

でもなぁ瀧山、そこで引いてしまうのか、というね。立場上仕方ないのかなと思いつつも、現実はああするほかないのかな。
とあれこれ考えさせられました。

いやぁ、最後一ページに篤姫どーん!続きは次巻!!

まつわー。次巻大奥14巻は2017年冬ごろ発売とあるので2017年1月発売かな。

これきれいに15巻で終わるのでは?という気がしてきましたね。先生のなかでラストはもうはっきりしてそうですし。

こちらはただ、待つのみ。

こちらも、要チェック。

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