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サービス精神がありすぎても、いけないものなのか 「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」真梨幸子 徳間書房

殺人鬼フジコの衝動の続編。
フジコの事件の種明かしを、フジコが預けられていた
家のいとこが
後に起こした犯罪の真相を追う記者たちから話させる、
という内容です。

難しいですね。
いろんな謎があって、それが見事に明かされるのに、
明かされると、興味が薄れてしまいます。

ラストシーンなんかも、最後7行は説明語りなんかさせないで、
彼の様子を客観的に描写するとか、カレーうどんをうまく使い、
心情表現を表すとかでよかったのでは。

読者の7割は言われなくても最後のオチわかってるんじゃないかな?

あとは、北九州の監禁事件を予備知識として求めるのは、
ちょっといかがなものかと。

今読んでいる読者のある程度は、現代の事件として、
北九州の監禁事件について見聞きしちゃっているので、
里佳子の心情の変化がこのことなのか、と無意識に繋げて
理解しちゃったと思うのですが、

今後、時が経ってから読んだ人にとっては、高津区惨殺事件と
北九州の監禁事件に対する知識レベルの差がつかないと思うし、
この小説の文章だけでは心理描写のなぜ?が
なぜ?のままなののではという懸念がします。

北九州の事件を全く知らない人に、読んでみてもらいたいなぁ。

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環境と、誤った選択を行わないための知力のどちらかがあれば 「殺人鬼フジコの衝動」 真梨幸子 徳間文庫

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