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最後の3ページ。途中で読むの止めなくて良かった。「流跡」朝吹真理子 新潮社

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先日の「きことわ」(女性の無意識下のあの願望を刺激するのか 「きことわ」朝吹真理子 新潮社)読んでて楽しかったので初の書籍となるこの本をさっそく読みました。

なるほどきことわが芥川賞受賞なのだな、という完成度に対して、荒削りというか、こちらの作品の方が好きなように書いている、という感じがしましたね。

同年代を生きてきた人とは思えない。文字のチョイスがぶっ飛び過ぎてて、何をさす言葉なのかがわからないなあ、置いてかれるなあという気持ちがします。

そして設定も漠としたもので、途中かなりのボリュームを割いて描かれる男のエピソードがね。去年車谷長吉やそれこそ芥川賞同時受賞の西村賢太読んじゃうと、どうも薄くて弱い。

読むのやめようかなあと思いつつ全部で100ページだし、と思い読んでいくと最後の3ページで世界が躍動しますね。

まるで前衛的な映像作家の短編動画を見ているかのように白い紙の上で文字がうねり、流れていきそこには流跡のみが残る。

なるほど流跡だ。

当作でドゥマゴ文学書受賞というのは納得なのであります。そして選者の堀江敏幸さんの先見性は的を射ていた、というわけですね。

さて他の作品を、と思うとないのか!びっくり。

この2つしか文章を読めそうに、ない。

家路(『群像』2010年4月号)
むう、でっかい図書館行くか

こういうアンソロジーはちょっと苦手

待ちますかね。気長に。

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