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まあこんなに騒がれちゃって可哀想。「火花」又吉直樹 文芸春秋

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これだけ売れているのだから、誰か読み終わった人が貸してくれるかも、なんて思っていたら本当に貸していただけました。

わーい。

「本大好きだからとっくに読んでいるかと思った」

と言われましたが、直近読んだ芥川賞受賞作は


次に読む予定は


その次は

この中の中里恒子さんの「乗合馬車」ね。女性初の芥川賞受賞作。

芥川賞受賞作は過去150作前後はあるはずなので、直近の作品に踊らされない

をモットーとしておりますので。

今調べたらまだ20作しか読んでないのでね。いくらでも読みたい作品ございます。

さて火花なのですが。王様のブランチで冒頭の文章を音読しているのをザッピング中に見た時から本当にまっとうに純文学なんだろうな、と思っておりましたが、やはりそうでした。

今回は島本理生さんくるかな、と実際本読んでないけどじんわり応援していたのですが(その前は白バラ四姉妹殺人事件で心つかまれた鹿島田真希さんが芥川とるまで数年じんわり応援してた)やはり、又吉なのか!

と思いましたが、読んで納得。

この人は本当に真摯に、世界を見つめ笑いに拘っているんだなあとひしひしと伝わりました。おそらく芸人又吉という人間を2分させ、神谷さんに願望含め、そして徳永にも含ませて、自分を客観的に見つめて作り上げたんだなあと思います。

神谷さんの最後のあほんだらな展開、面白かったですよ。

どういう終わり方で持って行くのか全然わからない展開の中、最後はこの日本で今生きる人たちへのメッセージまで直球で入れ込んで、純文学な終わり方をした。

本当この人「ピース」なんだ、と思った。爆笑レッドカーペットで見たジョンレノンに扮した時よりも、遥かに強い影響力をこの日本で持ってしまった彼が、作家としては可哀想である。

この状況を打開するには書いて、書いて書き続けて、小説を書くことが普通な状態に持って行くしかないと思います。

その次作を楽しみに待ちたい一人に、今日なりました。

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