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私設ファンクラブに入ったのか朝井さん 「スペードの3」朝井リョウ 講談社

男役(ファン小説と文学との違いとは 「男役」中山可穂 角川書店)に続く、宝塚をモチーフにした小説シリーズ。

朝井さん、戦後最年少で直木賞をとった「桐島、部活やめるってよ」の方。存じ上げておりますが、この方の文章を読むのは初めてであります。

宝塚のファンサイドの話は凄い、私設ファンクラブに入ったのか朝井さん、という感じです。もしくは現役のファンクラブの人、しかも代表に近いサイドの方に取材をしたのか。

とっても独特な、宝塚ファンの女性たち。そのある元生徒のファンクラブの代表である女性の、小学生の頃のエピソードと現在を行ったり来たりさせて進み、第3章まで3人+、1人の女性の話を展開していきます。

実際7回の連載だったようで、これを毎月ちょっとずつ種明かししながら読んでいくのは楽しかっただろうなあ。

これがそうつながるか!といううまい構成ですね。

そして一人称が出てこなかった愛季。一人称が出てこなかっただけに、みんなの中での憧れ的存在に描かれていてある意味、スターよりも魅力的に映ってしまいます。

おそらくね、彼女も心の中ではあれこれドロドロのこと考えてたんじゃないのか、それを隠し通せるだけ一歩上手だったのか、それとも本当に心からの善人だったのか、そういう部分を想像できる、そういった余白もきっちりと作られていて楽しかったです。

楽しかったのでアイドルをテーマにした「武道館」やその他の小説もお読みしたいですね。

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書いてて思い出した、ふるさと義援金する季節だわ。引き続き、出来ることを。

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