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「松田聖子と中森明菜」中川右介 幻冬舎

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ちょっとアイドル論の本を読もう、と思いまして。
本を書く前には類書というそのジャンルの本を読んで、どういったものを目指すのか考えることが必要という事で。

結果として、自分が描くべきは論や解釈、比喩や世界の歴史との比較では無いのかなと。
そういった男性的な論理的な本はたくさん出ているのであれば、女の経験を活かした本を目指すべきなのかなぁ。
後から手に入らない、真似が出来ない財産を、どう文字に変換するかは別途相談事項で。

さて、本の内容です。
松田聖子と中森明菜。80年代を代表する2人の歌手をタイムラインに沿って論じていく本です。

聖子も明菜も、私が生まれる前にデビューしており、私が記憶している2人のエピソードは外国人の元恋人による暴露本騒動(聖子)に素顔のままでのカンナ(明菜)からになります。

そんな後追い世代にわかりやすく、二人の周囲の歴史が語られていきます。
この二人を語るには、百恵さんは外せないのですね。
前半場百恵さんの活躍、そして引退までの話も多く語られます。

ベストテンという番組が当時どれほどの影響を与えていたのか、私はよくわかっていなかったのかなぁと思うくらい、この番組でのランキングが重視されファンはリクエストの葉書送りに奔走しています。(この本が敢えて、そうしているのかはこの本だけでは不明ですが)

ベストテンと聖子の結婚、出産。その章は既に「宴のあと」と記載されています。
80年から84年という私の記憶にないような時代に、今も活躍する多くの芸能人がデビューし、
そしてそれよりもっと多くの人たちが消えていった芸能界。
聖子明菜本をもっと読みたくなったのと、小泉今日子さん、そしてチェッカーズについてももっと詳しく知りたくなりました。
6月26日読了。

家にもあったなぁ。今度読んでみよう。