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せっかく読書するならこういう大きな物を残すものと対峙したい「新版 山本五十六」阿川弘之 新潮社

いやあ3か月くらいは延々とこの本に取り組んでいたのではないでしょうか。

引っ越し前から読んでたもん。

しかも文庫本ではない単行本サイズを持ち歩きもして読んでいたので

「凄い本読んでますね」と言われる次第。

大概そのときには「あの、あれです、「聞く力」の阿川佐和子さんのお父様の本で」と返しておきました。

淡々と事実と著書、インタビューであった内容を私情を余り挟まずに書かれている、その量二段組みで400ページ。

本だけでなく新聞、雑誌、書簡までもを丹念に読み込んで読み込んで作り上げた魂の大作。

その力を受け止めるのにこちらも準備が出来ておらず150ページまでは、読み進めるのに相当な時間がかかりました。

でも、200ページを越えたら速かったなあ。「あれ、もう300ページになってしまった。そろそろ死期が近づいているんだろうなあ」とさみしくなりながらも、ページが止まらなくなってラスト100ページは週末で読み切ったのかな。

これを読みきることで、自分の中の新たな引き出しが、からっぽの引き出しができたなと。

そこには今まで2,3読んでいた半藤さんの本やここ1、2年で読んできた太平洋戦争の情報が入ったけどまだまだすっかすか。

知りたい。

その思いがあるので、まずはこれ。

山本五十六さんと被る時代を新たに読み解き、さらに総理大臣としての話、ミッドウェー後の海軍、戦況。そういったものを知りたいですね。

それとお恥ずかしながら全く存じ上げなかったのですが最近読む書物でやたらと出てくる

こちらを読んだらもう秋か年末か、という気も致しますが、今の私なら確実にこの山本五十六を読むよりもぐいぐいと読んでしまうことでしょう。

今手近にある本を読んで、こちらを手にかけるのをしみにしています。

2015年、大きな収穫でした。本を見てうわ、と思ったけどやめずに挑んで良かった。
せっかく読書するなら、こういう大きな物を残すものと対峙したい。今後も失敗はあれど、そういう気持ちをもって行動していこうと思います。

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