知れば知るほど、簡単に語れない でも読書を続けるテーマ「差別と日本人」野中広務 辛淑玉 角川書店
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なかなか簡単に感想を書けない本。
なぜ、差別が無くならないのか?
差別に関して辛さんは冒頭
差別とは、富を独り占めしたい者が他者を排除するために使う手段である。そして、この差別は、する側に何とも言えない優越感を与える享楽でもある。
と述べています。
既得権益を持つ人がそりゃ辞めないだろうな、というのの例として石原慎太郎と麻生太郎が挙げられていました。
自分が出来ることはもっと調べて、勉強して、こういう人たちに票を投じないことなのかな、と。もっと、知らないことを知っていかないといけないと思いました。
私の中で部落差別は豊臣秀吉からという認識だけど、それも認識が違っているかもしれないですし。
読書ノートを読み返してみると
98年に読んだのでこの本の第一版ですね
と、続けざまに読んでいるのは当時学校の授業か何かで衝撃を受けたのかしら。
読書ノートの最初のページで感想とかまだ何も書いてなかった頃なのでわからないのですが、ここから
あれ、辛さんの本読んだことがことがあった。しかも16年前に。
これは文学チャレンジの一環、という趣が強いけど。と次々と読んでいました。
そこから時が経つこと7年。
ハンセン病と
狭山事件。
あれ私この段階で読んでいたのか。
さらに3年後
これは実家にあったのを読み始めたけど、実家を出てしまってそれっきりだ。
最初から読み直しだな。
で、
また狭山事件に至る、と。
こういった本を読めば読むほど、簡単には語れなくなってきます。
それを積み重ねる事が、相手の事を知り、相手の嫌がることはしない人間になれることなのかな、と今まで読んできた本を並べてみて感じました。
今後も、引き続き読書を続けていくテーマなのだと思っています。